ご挨拶
Opera Dotsの初公演となる『幻想郷への組曲』は、2021年12月23日に文化の街である西麻布、霞町音楽堂にて初演されました。『東方Project』をオペラにするという突飛な企画でしたが、幸運なことに国内外の多くの皆様より、温かい拍手に恵まれることとなりました。もとの『東方Project』にある深淵たる思想、素晴らしい出演者やチームに恵まれ、皆様のおかげで、未だ嘗て無い新たな音楽の可能性を示すことが出来ました。ゲーム音楽とクラシック音楽が、平等な関係性の中で融和する歴史への貢献もあったように思います。
従来、公演とはひとときのものです。しかし、感染症の時代だからこそ、映像作品として展開された本公演は、結果として恒久的な広がりを可能としました。会場にはない、映像だからこそ見える音楽世界をも見つけることが叶いました。さらに、本作は日本語のオペラです。美しく、繊細な日本語だけが持つ豊かさが、世界で再演される未来を心より期待します。『素粒子とドット』という、はらはらと指から落つ、世界を構成するすべてと対峙を試みた本作、是非お楽しみ下さい。
YHIAISM CEO
Opera Dots プロデューサー・演出・企画
泉志谷忠和 Tadakaz Mishiya
松﨑 国生
Kunio Matsuzaki
作曲家 編曲、ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ奏者。くらしき作陽大学音楽学部音楽学科弦楽器専修ヴァイオリン専攻卒業。平成25年度くらしき作陽大学特待生。同大学平成25年度卒業・修了演奏会出演。2013年、第9回「I am a solist」でソリストとして岡山フィルハーモニック管弦楽団と共演。2014年、第47回岡山県新人演奏会出演。2014~2019年、ゲーム音楽によるプロ・オーケストラ「JAGMO」に編曲家として参加。NHK音楽祭2016~2019「シンフォニック・ゲーマーズ 1~4」に編曲家として参加。
錚々たる音楽家の方々と、本公演でご一緒します。
そのため「超絶技巧」と呼ばれるような、皆様に華麗な見せ場がある、今までのオーケストラコンサートでは見られない特別な編曲を準備しました。
東方の音楽を聴き込んでいる人ほどわかる楽しみをたくさん散りばめ、知っている人ほど「こうきたか」という編曲となっています。東方Projectの新しい世界を、どうぞお楽しみ下さい。
松﨑 国生
山下 裕賀
Hiroka Yamashita
メゾソプラノ
キャラクター役
京都府出身。東京藝術大学声楽科卒業。同大学院修士課程オペラ専攻首席修了。第23回友愛ドイツ歌曲コンクール学生の部奨励賞。第21回コンセール・マロニエ21第1位。第61回藝大オペラ定期公演『フィガロの結婚』ケルビーノ役、NISSAY OPERA2019『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル役、『マリアストゥアルダ 』エリザベッタ役(演奏会形式)等に出演。その他のコンサートでは、第64回「藝大メサイア」をはじめ、W.A.モーツァルト『レクイエム』、ベートーヴェン『第九』、ヴェルディ『レクイエム』、プロコフィエフ『アレクサンダー・ネフスキー』、デュリュフレ『レクイエム』等多数ソリストを務める。現在東京藝術大学博士後期過程在籍。日本声楽アカデミー会員。2021年11月には、NISSAY OPERA2021『カプレーティとモンテッキ』にてロメーオ役で出演。
村松 稔之
Toshiyuki Muramatsu
カウンターテナー
プレイヤー役
京都市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院修士課程独唱科を首席にて修了。その後渡伊、G.カンテッリ音楽院古楽声楽科にて研鑽を積む。第20回ABC新人オーディション最優秀音楽賞、第12回千葉市芸術文化新人賞、第24回青山音楽賞新人賞、第13回東京音楽コンクール第3位等受賞。2017年度野村財団奨学生、2019年度京都市芸術文化特別奨励者。声楽を藤花優子、伊原直子、寺谷千枝子、R.バルコーニの各氏に師事。大阪交響楽団、大阪フィル、山形フィル、新日本フィル、藝大フィル等と共演。NHK•FM「リサイタル•ノヴァ」やABC放送にて大阪フィルとの共演などテレビ、ラジオに出演。2017年三枝成彰喜劇「狂おしき真夏の一日」(ユウキ)、2020年井上道義×野田秀樹”《フィガロの結婚》(ケルビーノ)に出演。カウンターテナーとして古楽から現代音楽まで幅広いレパートリー作りに取り組んでいる。
※村松稔之公式LINEアカウント
ID:@toshiyuki
石川征太郎
Seitaro Ishikawa
指揮
東京藝術大学音楽学部指揮科、ロベルト・シューマン音楽大学デュッセルドルフ指揮科卒業。藝大卒業時にアカンサス音楽賞受賞。2011、2012年度ロームミュージックファンデーション奨学生。2015年国際リヒャルト・ワーグナー協会奨学生。2016年第1回フェリックス・メンデルスゾーン国際指揮者コンクール第2位受賞。 レパートリーはバロックから現代音楽まで幅広く、国内外で新作初演も積極的に行なっている。2016年サントリー芸術財団サマーフェスティバル国際作曲家委嘱シリーズ<カイヤ・サーリアホ>に出演。2018年にはハンブルク州立歌劇場にてペーター・ルジツカのオペラ「ベンヤミン」の副指揮を務め、世界初演の成功に貢献するなど内外で幅広く活躍している。
尾池 亜美
Ami Oike
コンサートマスター
2008年、第11回江藤俊哉ヴァイオリンコンクール第1位。2009年、第78回日本音楽コンクール第1位、聴衆賞(岩谷賞)ほか受賞。2011年、第2回RNCMマンチェスター国際ヴァイオリンコンクール第1位、委嘱課題曲最優秀演奏賞。2013年、第12回カール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクール第2位。これまでに日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、関西フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ジュール交響楽団などのオーケストラと共演。また国内のみならず、イギリス、スイス、セルビア、韓国、中国等でもリサイタルを開催。
對馬 佳祐
Keisuke Tsushima
ヴァイオリン
東京芸術大学を経てパリ国立高等音楽院ヴァイオリン科を首席で卒業。同音楽院修士課程室内楽科修了。第8回江藤俊哉ヴァイオリンコンクール第1位。2010年フランス・バッハ国際音楽コンクール第1位。2014年リヨン国際室内楽コンクール・デュオ部門にて最優秀現代曲賞受賞。2016年ルーマニア国際音楽コンクールにてグランプリ(全部門最優秀賞)受賞。玉井菜採、田中千香士、ジェラール・プーレ、ボリス・ガルリツキーの各氏に師事。現在N響団友オーケストラコンサートマスター、ヴィルタス・クヮルテット、東京バロックプレイヤーズメンバー。
中村 翔太郎
Shotaro Nakamura
ヴィオラ
兵庫県三田市出身。 4歳よりヴァイオリンを始め、2005年東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校入学を機にヴィオラに転向。 これまでにヴィオラを百武由紀、川崎和憲の各氏に師事。 第15回コンセール・マロニエ21弦楽器部門第1位、他多数入賞。サント・ヨーロッパ音楽祭に出演や、ウィーンフィル、ベルリンフィルメンバーとの共演するなど国内外で活躍している。大阪フィルハーモニー交響楽団や日本センチュリー交響楽団、ベトナム交響楽団、アンサンブルオーケストラ金沢、新日本フィルハーモーニー交響楽団に客演首席奏者として出演。ソリストでは栃木県交響楽団、藝大フィルハーモニア管弦楽団、都立大学管弦楽団、ブレスシンフォニーオーケストラとバルトーク、マルティヌー、モーツァルトの協奏曲を共演。
荒井 結
Yui Arai
チェロ
福井県出身。6歳よりスズキ・メソードでチェロを学ぶ。 中学卒業後渡米、Idyllwild Arts Academy(米カリフォルニア)に留学。 2003年、金沢市フレッシュアーティストコンサート・オーディションにてグランプリ受賞。同年秋より、ドイツ国立ハンブルグ音楽大学に留学。2005年石川ミュージックアカデミー賞を受賞、翌年アスペン音楽祭に奨学生として参加。2008、09、12年にはPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)に参加。小淵沢リゾナーレ音楽祭2012に出演。その他数々のマスタークラスを受講しソロの研鑽を積む。 2006年、北陸登竜門オーディションに合格。2008年、岩城宏之音楽賞受賞、ブラームス国際コンクール(オーストリア)チェロ部門第2位入賞。 平成24年度福井県文化奨励賞受賞。
地代所 悠
Jidaisho Yu
コントラバス
コントラバス奏者 / アーティスト / 映像作家
東京藝術大学卒業、同大学院修了。 コントラバス奏者としてソロ、アンサンブル、オーケストラと活躍、様々なアーティストのサポートやレコーディングへの参加や、楽曲提供や編曲でも活躍している。 2020年よりソロ活動を本格的に開始、ソロ音源のリリース、ホールコンサートやライブ、子供向けミニコンサートなどを精力的に行っている。 音楽活動のみならず、映像作家として2020年3月には自身初の短編映画「何者でもない、」を発表、サウンドトラック「SOMEWHERE NOT HERE」を同時リリース。ミュージックビデオやWebCMなども手掛ける。 EnsembleFOVE,ぱんだウインドオーケストラ,STAND UP! ORCHESTRAメンバー,イルミナートフィルハーモニーオーケストラメンバー。 クリエイティブチームsa-juを主宰。 YAMAHA SLB使用アーティスト。
梶原 一紘
Kazuhiro Kajihara
フルート
大阪出身。幼少の頃よりピアノを、12歳からフルートを始める。東京藝術大学音楽学部附属高校、東京藝術大学を卒業後渡仏。フランス国立クレテイユ地方音楽院を満場一致最優秀の成績にて修了後、パリ・エコールノルマル音楽院にて研鑽を積む。マグナムトリオのメンバーとして日本国内はもとより韓国、イギリス、カナダ、ロシアをはじめさまざまな演奏会やフルートフェスティバルに招聘され好評を博す。サントリーサマーフェスティバルにソリストとして出演。帰国後は国内の様々なオーケストラへの客演や、NHK大河ドラマなどのレコーディング、題名のない音楽会などのテレビ出演などを行う。マグナムトリオ、spac-e、Futur Noh、各メンバー。これまでに長山慶子、金昌国、萩原貴子、神田寛明、中野富雄、ジョルジュ・アリオル、アラン・メナール、トマ・プレヴォーの各氏に師事。ドルチェミュージックアカデミー講師、Todays Concert共同創設者。
浅原 由香
Yuka Asahara
オーボエ
東京都出身。10歳よりオーボエを始め、東京藝術大学器楽科を経て同大学院修士課程修了。学内にて大学院アカンサス音楽賞を受賞。これまでにオーボエを真田伊都子、池田昭子、和久井仁、小畑善昭、 青山聖樹の各氏に師事。第12回 国際オーボエコンクール・東京において最高位を受賞し、翌年東京・春・音楽祭にてデビューリサイタルを行う。東京フィルハーモニー交響楽団契約首席奏者を経て、現在千葉交響楽団団員。活動の場はオーケストラに留まらず、ソロや室内楽にも積極的に取り組んでいる。
中川 日出鷹
Hidetaka Nakagawa
ファゴット
京都市立芸術大学卒業。パリ地方音楽院、フランクフルト音楽大学大学院及びドイツ、アンサン ブルモデルンアカデミー修了。2014年度、京都市芸術文化特別奨励賞受賞。明治安田クオリティ オブライフ文化財団海外音楽研修生。スイス、ルッツェルン音楽祭へ出演。Ensemble Intercontemporain や Ensemble Modern への客演、坂田直樹氏、坂東祐大氏、藤倉大氏など の作曲家の新曲初演やパリ国立高等音楽院等の国内外の教育機関でのワークショップなど現代音 楽の演奏に力を入れる。Ensemble FOVE、Orchestra Lucerne Festival Alumni メンバー、東京音楽 大学非常勤講師。
濵地 宗
Kaname Hamaji
ホルン
東京芸術大学にて安宅賞、アカンサス音楽賞を受賞し首席で卒業。同大学院修了。 第86回日本音楽コンクール優勝、同時に岩谷賞、瀬木賞受賞。第10回 JEJU International Brass Competitionにて日本人ホルン奏者初となる国際コンクール優勝者となる。 日本フィル、芸大フィル、仙台フィル、群響、東響、東フィル、セントラル愛知、Jeju Symphony Orchestra などと共演。 PMF、東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C」、アジア太平洋管楽音楽祭、宮崎国際音楽祭、Asian Horn Festival 、仙台クラシックフェスティバル、霧島音楽祭などにソリストやアーティストとして招待される。「NHK-FM名曲リサイタル」「題名のない音楽会」「NHK紅白歌合戦」「東京オリンピック2020開会式」などメディアにも多数出演し、活動の場を広げている。 ウィンズスコアよりCD「die Hoffnung 」をリリース。
大家 一将
Kazumasa Ohya
パーカッション
1985年生まれ。 和歌山県橋本市高野口町出身。 幼少から音楽に親しみ、 13歳、高野口中学校吹奏楽部にて 打楽器に出逢う。 奈良県天理高等学校吹奏楽部在籍時 第50回吹奏楽コンクール全国大会に於いて 金賞受賞。 2009年東京藝術大学音楽学部打楽器科卒業。 これまでに 映画・TV・CM・ラジオ・アニメ・ゲームなどで 演奏・出演の他、 メジャーアーティストの作品やLIVEに参加。 演奏ジャンルはクラシックに限らず、ミュージカル、0歳から楽しめるコンサート、声優や邦楽との共演など、活動は多岐に渡る。 打楽器3人組ユニット「ハロミーヤ」 音楽家集団「Ensemble FOVE」メンバー。